排卵誘発剤とは、脳や卵巣を刺激することによって排卵を促す薬のことで、不妊症の治療ではタイミング療法とあわせて利用することが多いです。
不妊治療において排卵誘発剤を使う目的は排卵しにくい人、排卵障害の人の卵巣機能を高めることと体外受精を行う際に卵子を多く得ることです。
排卵誘発剤には、クロミッドやセキソビットと呼ばれる内服剤と、hMGやhCGと呼ばれる注射剤の2種類があります。どちらも少量から始めていき、治療が進むにつれて量を増やします。また、基本的には不妊治療の初めには内服剤を用いて、内服剤による効果があまりない場合は注射剤を使用します。
排卵誘発剤による不妊治療を行なうと、たくさんの卵子が生まれ育つので多胎妊娠が多くなるといわれています。多胎妊娠とは1回の出産で2人以上の赤ちゃんを生むことで、双子や三つ子と呼ばれる子どもたちは多胎妊娠によって生まれた子どもたちです。
不妊治療をしていないカップルでも多胎妊娠は起こりますが、その割合は1%程度です。それに比べて、排卵誘発剤で不妊治療を行なっているカップルの場合は内服剤の使用で5%、注射剤の使用で20%が多胎妊娠となります。
かつて、排卵誘発剤を使用した女性のお腹に、15人の子どもがいた例があります。しかし、1人のお母さんのお腹に15人もの子どもがいたため出産することは出来ませんでした。また、全員無事に出産し、発育中の例ではアメリカ合衆国で生まれた7つ子の例があります。
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