代理母出産について

代理母出産とは、夫婦の受精卵を第三者のもとで育て、出産を行なうという人工授精による不妊治療の一種です。夫婦の受精卵の他に、第三者と男性の受精卵や、第三者と女性の受精卵、第三者同士の受精卵という場合もあります。

代理母出産が日本でよく知られるようになったのは、タレントの向井亜紀さんが代理母出産を宣言したことが理由ではないかといわれています。

代理母出産の大きな問題として、倫理的な問題が挙げられます。非配偶者間での人工授精による不妊治療の際にも倫理的な問題について取り上げましたが、代理母出産では、非配偶者間での人工授精による不妊治療の上を行く倫理的問題が指摘されています。

そのひとつが、女性を「子供を産む機械」として扱っているのではないかということです。代理母の側にとってみると、第三者の不妊治療である上に、自分の子どもではない子どもをおよそ10ヶ月間宿すことになります。

代理母としての契約をすることで契約金が生じるとはいえ、生まれた子どもを本来の夫婦が引き取ることは、出産した母のヒトとしての母性を無視しているのではないかといわれています。

1988年には代理母が子どもの引渡しを拒否する事件も起きており、現在も代理母出産における倫理的問題は解決されていません。

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