人工授精による不妊治療には、2つの種類があります。
配偶者間で行なわれる人工授精と、非配偶者間で行なわれる人工授精です。このとき、配偶者・非配偶者の区別は、精子の提供者の違いで呼び方を変えます。
配偶者間の人工授精は、一般的によく行なわれる人工授精による不妊治療です。理由は3つあります。
1つは、精液中に精子のない人でも、精巣中に精子がある割合は高いといわれているからです。このことで男性側の問題が解消され、配偶者間で人工授精を行なうことのできる確率があがります。
2つ目は、女性の不妊原因についてです。女性の不妊原因の中で最も多数を占める排卵障害は、体調を整えることや排卵誘発剤を使うことなどで、ある程度どうにかできる場合が多いといわれています。このことで、女性側の問題も解消されます。これらの理由は、男性もしくは女性に無精子症や無排卵症などの、絶対的な不妊原因がある場合を除きます。
そして3つ目は、非配偶者間での人工授精と違い、倫理的な問題が指摘されにくいということが挙げられます。配偶者間の人工授精による不妊治療であれば、その夫婦にとって生まれた子どもは血の繋がった子供といえます。
しかし、非配偶者間の人工授精による不妊治療では生まれた子どもは、精子提供者のDNAを半分宿しているため周囲からの風当たりが強いことは事実といえます。
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